「CR-185」とトコトン付き合う 第六話:簡単ニコイチ、やってみる? |
大人気の「ONKYO/CR-185」について、 これから10話にわたり、その構造や故障への対処方法等について、より詳しく説明させて頂きます。そして、より深く「CR-185」を知って頂き、より快適に、そして、「CR-185」と真正面から向き合って下さい。このズングリとした容姿が、可愛らしく見えてくるのが不思議です。
第一話:「CR-185」って、何? |
第六話:簡単ニコイチ、やってみる?
ニ
ニコイチとは、文字通りで、ニコ(2台)から正常なイチ(1台)を作る事です。(1)手持ちの個体に傷が多い、あるいはサイド・カバーなどに酷い凹みがある場合などは、外観が綺麗な個体と入れ換える。ツマミがないとか、サイドカバーなども同じ。とても単純な作業で完成です。カバーであれば 数分位、正面パネルの交換でも 10分もあれが済む位の作業です。
(2)但し、分解するのは簡単、組み立てるのは難しい。何故?オリジナルがどうなっていたか、覚えていないからです。これに嵌ると、デストロイ屋になってしまいますね。ネジ余りもその一つで、難しいところでは、ギアなどのタイミング合わせや配線の接続先(コネクターの形状が同じだと、差し込む場所を間違える)などもしかり。本機用のピックアップ:KSS-240Aは、2つあるコネクター形状が同じ。
もう1台あれば、正解はそこにあります。但し、不幸にも、2台目が他の方の修理ギブアップ品であったなら、この目的は達せないかも。意外とこのような個体が流通しているケースは多い。過去にあった最悪のケースは「動きません」とあって、メカがごっそり抜かれているケース。これがあるから、ヤフオクなどの中古品は怖い。
(3)2台目は、付属品が多い個体を狙う。付属品は、例え購入費が安くても、入金手数料や送料やらで購入費用がかかるし、入手までの時間も浪費する。例えば、リモコンが欲しいと思ったら、リモコン付きのジャンク品を購入する。オーディオ・コードやスピーカー・コードは、何本あっても邪魔にならない。システム接続コードが付いていたら、とてもラッキー。当面は不要と思われる本体も、次の(4), (5), (6)用として、活躍する日が訪れるのではないでしょうか。
(4)残った不良品を、自分で修理する実験に使う。ハンダ付けの訓練、ベルトやピックアップの交換、VR調整の機会として、トコトン分解して、最小部品の構造や役目を知ったり・・・。壊れても惜しくないし、怖くも無い。ラッキーであれば、修復できるかも。
(5)将来的な部品取り用として、大いに活躍します。持病持ちの機器であれば、同じ場所が故障する可能性は高いですが、それ以外は、確率的にも低い筈。ニコイチで使用済のジャンク品も、押し入れの中にでも仕舞っておいて下さい。(4)の残骸であったとしても。フレキシブル・ケーブル、ラジオの受信モジュール、スピーカー出力用リレー、ボリューム、リモコン受光部、ディスプレイ部などは、代替品が見つかりにくいので貴重です。ピックアップなどの高価な部品も、良品が手に入るかも。
(6)サンコニ。持病のケースを除き、3台の個体が同じ故障になる可能性も低い。すなわち、ニコイチで正常品を1台確保し、残った1台とさらに別の1台で、正常な2台目のバックアップ機が作れるという事です。何と、故障している3台から、正常品を2台確保するという試みです。
ニコイチの最大のメリットは、どの様な故障でも、修復できる可能性が高いと言う事です。IC不良も、複雑な部品破損ですらも怖くない。
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